年齢を重ねるにつれて、ライフスタイルは少しずつ変化していきます。40代半ばになり、子どもの成長とともに、趣味に使える時間やお金のバランスも自然と変わってきました。
昔からテレビゲームが大好きで、特に対戦して順位を競うものよりも、自分一人の世界に没頭できるシミュレーションゲームを好んで遊んできました。今でも「factorio」や「スーパーロボット大戦」、「ギレンの野望V」など、自分のペースでコツコツと積み上げるゲームは日々の大切な癒やしです。
次々と新しいものを追いかけるのではなく、同じ世界をじっくりと深く味わう。自分だけの世界に深く潜る時間は、今でも私の大切なリセットボタンになっています。
庭先で始めた、等身大のアウトドア
そんなインドアな趣味に加え、1年半ほど前から新しい楽しみが増えました。それが「庭先でのバーベキュー」です。
きっかけは、動画サイトでよく見かけていたソロキャンプの映像。のんびりとした時間に惹かれ、妻に「うちでもやってみたい」と相談したのが始まりでした。
アウトドアというと大掛かりな準備が必要なイメージがありますが、私たちのスタートはとってもミニマルです。
最初は1万円以下の小さな折りたたみグリルに、リサイクルショップで300円で売られていたプラスチック製のローテーブル。椅子や消耗品を合わせても初期投資は全部合わせても2万円以下でした。
庭が会場なので、場所代も移動費もかかりません。思い立ったらすぐに始められる手軽さが、無理なく趣味を楽しめる秘訣でした。

「不便さ」が教えてくれた、七輪の贅沢な時間
最初は手軽なグリルを使っていましたが、より心地よく、後片付けもシンプルに楽しみたいと行き着いたのが「七輪」スタイルでした。
七輪の焼き網は、お店と比べると二回りほど小さく、お肉を一気に焼くことはできません。でも、この「焼けない不便さ」こそが、実は最大の魅力だったのです。
- ゆっくり流れる時間:4〜5種類のお肉を焼いて食べるのに、たっぷり1時間半。お肉が焼けるのを待つ間、自然と会話が弾みます。
- 圧倒的な美味しさ:珪藻土と炭の遠赤外線効果が相まって、お肉がふっくらジューシーに。
- 驚きのコストパフォーマンス:七輪は炭の持ちが良く、おがくずの備長炭を少し使うだけ。2000円分買えば何十回も楽しめます。
友人や家族と2人、あるいは3人で火を囲む。急いで食べる必要なんてどこにもない、この「余白の時間」が最高のスパイスです。
50歳に向けて。これからの「繋がる」趣味
休みの日に何時間も1人でゲームに没頭する時間は未だに大好きですし、自分にとって欠かせないものです。
でも、年齢を重ねてきた今。「50歳くらいになるまでに、色々な人とコミュニケーションを取れるような趣味も、少しずつ見つけていきたいな」と思うようになりました。
例えば、愛用しているカメラを持ち出して、この七輪を囲む笑顔や、何気ない日常の景色をポートレートにおさめていくのも良いかもしれません。
網が小さくて一気に焼けないからこそ、ゆっくり語り合える。制約や不便さも、見方を変えれば新しい豊かさの入り口になります。1人で深く潜る時間も、誰かと火の温もりをシェアする時間も、どちらも愛おしい私の日常です。
