こんにちは! ウイキシ(@uikishi)です。
ピザやお寿司のチェーン店が配達に使っている関係で、見慣れた乗り物になった感もある3輪車。
でもたまに、ピザ屋の配達用のバイクよりちょっとでかい3輪のバイクをノーヘルで乗っているお兄さんがいますよね。あれは実は絶妙に中途半端に車扱いをされている乗り物なんです。
通称トライク。とりあえず1万キロほど乗り回したので、簡単に解説をしていきたいと思います。
目次
トライクとは
トライクの基本情報
3輪バイクのことをトライクと言います。
後ろが2輪タイプのものが一般的ですが、前が2輪になっているものもあります。
こちらのサイトで非常に丁寧にトライクの情報が纏められています。特に法律的な定義は購入前に必ず確認をしておいた方がいいですよ。
※ここで話をしているトライクとは50cc超で250cc以下のものになります。それ以下だとミニカー扱いで限りなく原付に近い扱いになります。また、それを超えると小型自動車という区分になり、普通に車検も必要ですし、車庫証明も必要になります。
自賠責の書類には「側車付オートバイ」と表記されます。
オートバイなので、車検や車庫証明は必要ありません!保険料もオートバイ向けの料金で利用が可能です。
しかし、最初に絶妙に中途半端に車扱いをされている乗り物と書いた通り、いいとこ取りのような不思議な状況が生まれています。
トライクのメリット・デメリット
メリット
・オートバイと書かれているが、何故か普通免許で乗車可能。
※二輪免許では乗れないのでご注意ください。
・二人乗りができる
※50cc以下のミニカー(ピザ屋がよく配達に使っているもの)だとこれができません。
・ヘルメットの着用義務が無い
120%着ける事をオススメしますが、ちょっと駅まで友人を送るような時にヘルメットが無くてもサクッと乗れるのは非常に魅力
・首都高にも高速にも乗れる
・3輪なので低速での重心が安定している
・バイクの駐車料金で停めれる。場所を探すのは大変ですが、駐車料金は都内でも安めです。
・私が載っているトライクは155ccですが、80キロ位までは軽く出せます。
デメリット
・運転が非常に独特
・スピードを出すと怖い
・工業製品として不安がある
※日本で純正のトライクを製造しているメーカーはありません
※ヤマハのトリシティはバイク扱い
もう少し詳しく
特に今回伝えたかったのは、この運転に関しての部分です。
人生で最初に運転する車がトライクという方は非常にレアな存在でしょう。
ほぼ全員が車からトライクへの移行、またはバイクからトライクへの移行になるはずです。
車→トライク
まずは車からトライクの場合ですが、こういった事が起こります
向かい風が強くて焦る
地面のギャップが想像以上に跳ねるので焦る
カーブの時に外側に荷重がかかりまくって、飛ばされそうになって焦る
後ろに乗った人が怖くて焦る
カナブンが当たった時に痛すぎて焦る
焦ってばっかりですね。
具体的には車からの移行の場合は、安定性や居住性が失われる事が非常にネガティブに働きます。
50キロ以上で走行をしている時の地面のギャップは、車なら何も感じなくてもトライクなら手汗をかく位の衝撃になります。こういったものは実際に乗ってみなければ本当に分かり辛いものです。
バイク→トライク
※私はバイクの免許をもっていないので、あくまで想像であることを前提にお読みください。
バイクでコーナーを曲がる場合の基本は、車体をバンク(傾く)させる事で遠心力とのバランスを取る事です。
しかし、トライクの場合はその前提が全く使えません。なぜならバンクをしない構造だからです!
※ちなみにヤマハが出しているトリシティという3輪のバイクは、バンクをして曲がる構造なのでバイク用の免許が必要です。トライクとして普通免許で乗り回したい場合は、改造などが必要になるのでお気をつけください。
バイクを見ていて羨ましいのは、軽量であるがゆえの運動性の高さです。
安定性は犠牲になっていますが、気持ちの良さという意味では車とは一線を画しているのではないでしょうか。
しかし、トライクではその運動性が全くありません。コーナーではアウト側のフロントへ荷重が抜けていくのですが、後ろが2輪の場合はそこにはタイヤはありません(笑)
無理して突っ込めば壁に刺さるか外側にひっくり返ります。
バイクからの乗り換えを検討されている方は、想像以上のストレスを感じることになるかもしれません。
最後に
少しデメリットの部分を長めに書いてきましたが、車に比べると劇的にコスパが良く、バイクのように風を感じながら走れて、都内で乗る分には必要十分な働きをしてくれる。
トライクとは私にとってそういう乗り物です。
また買うかどうかと聞かれれば、多分買いますと答えます。
ただ、人にオススメをするかどうかで聞かれるとちょっと困ります。
それは今回書いたような、車からの移行でもバイクからの移行でもどちらからもネガティブな感情を持たれてしまう乗り物です。
それを納得した上で乗るのであれば楽しい乗り物ですし、自信を持ってオススメできます。
興味のある人はまず乗ってみて、走ってみて、それから買うかどうかをゆっくり決めればいいと思います!